頑なに占いを信じない友人がいます。彼女は双子なのですが、妹と同じ運勢になるのが、どうしても納得できないのだそうです。だから誕生日が関わるものは絶対信じず、タロットなどに関しては、受け入れています。こちらは確かに個人ごと、そしてタイミングによっても違った結果が出ますからね。
誕生日を使いものは占術というよりは統計学だという説もありますから、本来ならば、双子は同じような運勢になってもおかしくないのかもしれません。しかし一卵性双生児の彼女達は、姉はとても慎重な性格なのに対し、妹はまるで楽天的で、顔は当然そっくりなのだけれど、雰囲気は全然違います。これで同じ星の下に生まれましたと言われたら、疑問を持っても仕方無いと思えるほどには、差があるのです。
信じるか否かは人次第なので、私は特にどうとは思いません。ただ、彼女のような発想は面白いし画期的だな、と感じただけです。どちらにしろ各々が、人生という先の見えない道を歩いていくことには変わらないでしょう。この世に生を受けた誰もが冒険者……というと、ちょっとかっこよすぎるでしょうか。最近冒険ファンタジーばかり読んでいるので、剣を持ってけもの道を歩く勇者を想像してしまいました。