むやみに攻撃してはいけないハチ

小学生の頃、ハチに刺されたことがあります。家の中で何かの箱の中に手を入れたら、ひどく熱いものに触れたような感覚があり、ハチが飛び出してきました。最初は何だか分からなかったのですが、ひどい痛みでハチに刺されたのだと分かりました。そのショックのせいか、痛みのせいか、その後どうしたのかはよく覚えていませんが、家族がいたと思うので、何かしらの対処をしてくれたのでしょう。その経験のせいか、ハチを見ると恐怖を覚えます。ハチに刺されると、本当に痛いです。私は痛かった、というだけですんだのですが、毒性が強いと呼吸困難や蕁麻疹なども引き起こすことがあるのですよね。怖いことです。
私が刺されたのは、不用意に箱の中に手を入れたせいで、ハチが攻撃をされたと思ったのでしょう。でも、その箱は私のものだったし、ハチが勝手に入っていただけのこと。その時は私に罪はないと思います。とはいっても、攻撃しなければ自分が大変な目にあうかもしれないのですから、刺すことは仕方ないですね。ハチも攻撃されなければ、刺されることはないようです。むやみに追い払ったりしないようにすることが大事ですね。刺されないためにも、ハチの巣には近寄らずに、そっとしておいてあげなければいけませんね。

日本語に感激してくれたアメリカ人

16歳の頃、アメリカにホームステイに行っていました。期間としては40日間という短い間でしたが、いろいろな経験をしました。まず最初に困ったのは英語です。英会話など習っていなかったので、最初は何をしゃべっているのかさっぱり分かりませんでした。それもみんな早口なので、ついていくのに精いっぱいの日々でした。でも、若いせいかすぐに話の内容は何となく分かるようになり、不安も徐々に消えていきました。さすがに電話は難しかったですけど。
最初のステイ先には私と同年代の女の子が一人。その友達が数人やってきて、よく遊んでいました。ある日、友達の一人が日本語が聞きたいと言い出したのです。私は持参していた文庫本を出して、読み始めました。3~4人の友達が聞いていたのですが、みんな真剣な顔で不思議そうに聞いています。とりあえず1ページだけ読んでおしまいにしようとしたら、もっと読んでほしいと促され、結局4ページほど読み聞かせたのです。読み終わった途端に拍手喝采。日本語は珍しいのでしょうね。その家ではホームステイの外人をよく預かるらしいのですが、日本人は初めてだったようです。何にそこまで感激してくれたのかは分かりませんが、とにかくうれしかったです。日本語を大切にしようと思いました。

怖いもの、悲しいこと

今までで、一番怖かった経験はなんですか?たくさんあり過ぎて決められない人もいるかもしれませんし、そもそも怖いものに順位をつけるのが憚られる人も多いかもしれませんね。私もそうです。恐怖に順位をつけてしまうと、じゃあ一位ではないものは怖くないのかと思ってしまうし、一位があるんだったら、二位以下は別に起きても平気なのかと考えると、そんなこともないし…という気持ちです。だから、「こっちの方がまし」と言うことは出来ないんですよね。マイナスの出来事って、順位づけられることじゃないんです。どちらかを選んだとしても、どっちも起きてしまうことだって、更に酷いものも追加されてしまうことだってあり得ますから…と、少なくとも私自身ではそう思っています。子どものころ、近所で火事が起きたのはとても怖かったです。同じ町内の家で、子ども会が一緒の人のおうちでした。学年も性別も違う子の家だったのと、死傷者もなく済んだので、不幸中の幸いでもあったのですが、二階建ての家の上まで燃え上がっている炎はとても怖かったです。風下の家にも火が飛んでいるのを、危なくない程度に離れた場所から見ていたとき、子どもながらに「あの子が集めていた本はどうなったのかな」とか「みんなの写真はどうなるんだろう」とか、ぼうっと現実味のないことを考えていました。あれは恐怖だったし、悲しみだったと思います。