新装版で安心読書

友人が、お気に入りの漫画が再販されたと喜んでいました。昔のバージョンも持っているのだけれど、何度も読んできたから、もうぼろぼろになってしまったんですって。そこに新装版の販売ですから、それは嬉しいでしょう。今度からはページをめくっても壊れる心配のないこちらを、読み込んでいくと言っていましたよ。
正直に言えば、内容が変わらない新装版は、すでに古い作品を知っている読者にとって、あまり目新しいところはないわけです。「同じの持ってるから、今回は買わないでおこう」という人も多いでしょう。しかし私も友人同様、つい購入してしまうのですよね。昔のは日焼けしちゃってるし……表紙の絵が違うし、などなど、もちろん自分なりの理由はつけますよ。そして新しいのを買ったところで、古い物も手放しません。結果、書棚には同じ題名のものが二冊並ぶことになります。
私は友人のお気に入りを持っていないので、この機会にぜひ購入しようと思っています。面白いとは聞いていたけれど絶版で、どうしようもなかったのです。続々と出版されるらしいから楽しみだなあ。しばらくの間は、これを楽しみに日々の生活を頑張っていきましょう。欲しいものがあれば、何をやるにも俄然力が沸いてきます。

ビーズが繋ぐ娘との時間

知り合いが嬉しそうに話してくれたのですが、娘さんが、ビーズアクセサリーを作ってくれたそうです。彼女はもともと、手作業大好きで、ビーズの本もたくさん持っています。しかし娘さんは今まで、その作り方を見ただけで「こんなの作れない」と難色を示していたのだとか。でもその日はとてもやる気になって、数時間も集中作業。そして完成品とともに、「ママに早めの誕生日プレゼント」って言ってくれたのですって。これは親として、とっても嬉しいことですよね!
ただ残念ながら、初めて作ったアクセサリーはちょっと止めかたが弱かったらしく、数日毎日つけていたら、根元からばらばらになってしまったのだとか……。作り方に書かれている通りにやっても、こうした事はある物です。でも知り合いは、大事なのは、これを作ってくれたという愛情、と言っていました。今はこっそり作り直して、使っているそうです。
嘘をつくのは本当はいけないことだけど、相手を優しく包み込む場合は、ありですよね。今度からは一緒に、ビーズ雑誌を読めるかも、と満面の笑みを見せていました。ということは、私は彼女に、手作りアクセサリーの本をプレゼントするのがいいでしょうか。さっそく書店に行ってきます。

本、ときどき破壊神

この間友人が、映画のパンフレットをごっそり手放したと言っていました。作品を見た記念にと、映画館に行くたびに購入していたようなのですが、いい加減押入れの底が抜けそうになってきたから、売りに出したのだそうです。あれは公開時にしか販売されませんから、あとからその作品を知った人やファンの方にとっては、嬉しいものでしょうね。かくいう私も、DVDになってから知った作品のパンフレットを、探しまわったことがあります。
しかし、押入れの底が抜けるって、どれほどの重さなのでしょう。友人は「古い家だから、もともと壊れかかっていたんだよ」と言っていましたけれど、それにしてもすごいと思います。読書好きの我が家ですら、本棚の棚が傾いたことしかありませんよ。それは気付いたら、いつのまにか斜めになっていました。隙間なく、それこそパズルのように書籍を詰め込んでいたのが原因でしょう。
ただそうやってしまい込んでしまうと、数は入るのですが、取り出すのも大変です。結果、そこにあるものはあまり手に取らなくなるので、やはり適度な数に留めておくのがいいですね。できることなら壁全部を作りつけの棚にして、全体が見まわせるようにできればいいなあと、もう何年も思っています。

国語辞典にまつわる父の思い出

我が家には、表紙がとれてしまったぼろぼろの国語辞典があります。先日、書棚を整理した時に持つだけで崩れてしまいそうだったので、ガムテープで貼りつけたのですが、捨てられないのですよね。他に使うものがないのではなく、父から受け継いだ辞典だからです。
学生時代だった当時、国語の授業があるたびに、辞書を持って行くのはとても大変でした。なにせあれは鞄の許容量の多くを奪いますし、とても重いでしょう?でもだからと言って親に「学校に置いておくために、自宅用のもう一冊を買ってほしい」とは、言えなかったのです。今の学生さんは電子辞書を使うそうなので、縁ない悩みかもしれませんね。
そんな私の小さな苦労に気付いてくれたのが、父でした。彼は自室の押入れに突っ込んだままの段ボールを漁り「ぼろいけど家で使うならいいだろ」と、本当にぼろぼろのそれを、くれたのです。これでずいぶん助かりましたね。まあその頃は、「もっと綺麗なのがいい」と思いもしたのですが……なにぶん、思春期プラス反抗期だったので、しかたありません。ですが今となっては、懐かしい思い出。毎日わけなくけんかを吹っかけていた娘の私に、優しくしてくれた父に感謝をするばかりです。

突然届いた図書カード

先日、出版社から突然、封筒が届きました。しかし、私が買い続けている、お気に入りのコミックスを出しているところというのはすぐわかったのですが、ここから連絡がくる意味がわかりません。とりあえず何度見ても宛名が私ですし、封筒もしっかりした会社のものだったので、詐欺とはかないだろうと思って開封したら、中に図書カードが入っていました。
抽選に応募はしていないし、どうして……としばらく悩み、やっと気付いたのが、アンケートはがきのこと。新刊コミックスを買うと、中に感想を送るはがきが入っていますよね。それでたしか、抽選に当たった何名かに、何かを送るという記載があった気がしたのです。たぶんそれが、当選したのでしょう。前友達が雑誌のアンケートを送ったら抽選に当たったと言っていましたが、こういうのって確率高いのでしょうか。
どんな理由でも図書カードはありがたいので、さっそくお財布にしまっておきました。コミックスの表紙が描かれてている素敵なものですが、もったいないととっておかずに、次の本の軍資金にする予定です。そうすれば、作家さんの応援に繋がりますものね。出版社からいただいた図書カードで、その会社が出している作品を買うのって、なんかとても循環している気がします。

新旧ファンで応援を

時々、もう何十年も前の作品が原作の、アニメや映画が公開されることがありますよね。当時を知る人には懐かしく、知らない人には新鮮なものになり、それぞれ感じるところも違うでしょう。私はそういったときに、あえて違う世代の人と話すのが好きです。自分が知らないことを知り、気付かないことについて教えてもらうのは、とても楽しいのですもの。
ですが、新しくファンになる若い世代の子たちを、歓迎しない方もいると聞いています。長く作品を読み続けている自分こそが最良の応援者だ、という意識があるのでしょうね。しかし以前大好きな漫画家さんが、「昔からのファンにも事情があるし、ずっと応援してもらうことは難しいから、新しいファンも獲得しなくちゃいけない」と言っていました。なるほど、と思いましたね。
それと同時に、ずっと好きでいてもらうことは難しいと割り切っている作家さんを、すごいと思いました。引きとめようとしても、事情や好みの変化があるから厳しいという現実を、真正面からとらえているのでしょう。なんて潔いかっこよさ!読者としては、世代や考え方も超えて、仲間同士肩を組み、ひとりの作家さんを応援していけたら、素晴らしいと思います。そんな日が訪れますように。

全ての本にわけへだてない愛を

私の友人に、漫画をいっさい読まない子がいます。祖母のように「コマがいっぱいあるから、読む順番がわからない」というわけではないのですよ。意図的に、コミックスだけ読書から外しているのです。そのかわり、小説や新書、テキストなどはたくさん読んでいます。
そんな彼女に以前、どうして漫画だけ受け入れられないのかと聞いてみたのですが……「絵があるから」と言われてしまい、驚きましたね。「絵があるからわかりやすくて面白いのに!」「かっこいい登場人物に夢中になれるのに」などなど……私としては言いたいことはたくさんありました。でもその長所が苦手と言っている人の地雷を踏みぬいても、無理やり考えを押し付けても、いけませんからね。あえて口を閉ざしした。
しかしそうかと思えば、文章を読むのが苦手だから、小説は読まないと言う人もいるので、本当に十人十色だなあとは感じています。学校の勉強ならば、それでも頑張りなさいと言わざるを得ませんが、趣味の読書なら、仕方無いですよね。ただ漫画も小説も愛している私からすると、それを手に取る勇気さえあれば、もっともっと面白い作品に出会えるのに、勿体ないなあと感じてしまいます。

電子書籍の長所と短所

最近電子書籍でコミックスを読むことが増え、サイトによって画面の操作方法が違うことに気付きました。主にパソコンで見ているので必要ないだろうと思っていた拡大機能が、案外大切ですね。全体像を見るにはそのままの縮尺でいいのですが、文字を読むにはそのままでは、ちょっと大変だからです。今まで小説ばかり読んでいたので、このようなことは考えたことがありませんでした。
それがわかると、自然と自分のお気に入りのサイトも決まってくるというものです。やはり片手で簡単に、拡大縮小、ページ移動などの操作ができるところが一番かな。でもたとえばスマートフォンやタブレットを使って読むのならば、この限りではないでしょう。あれはどちらも、机に置くというよりは、両手で持って使うものですからね。
電子書籍の長所は、なんといっても本の置き場に悩まなくていいところだと思います。何百冊購入したところで、画面上の題名リストが長くなるだけなんて、長い間本棚に空きスペースがない生活をしてきた私には、嬉しい限りです。しかし当然、短所もありますよ。それは簡単に購入できるので、ついまとめ買いしてしまうところです。お財布に優しくないけれど、スペース的には安心の電子書籍は、使い方には注意が必要だと言えるでしょう。

この記事は何分で読めますか?

先日ネット上の記事を読もうとしたら「この記事は○分で読めます」というようなコメントが出てきました。これ自体は今までにも見たことがあるので、驚きはしなかったのです。しかしふと、この時間の基準は何だろうと気になりました。だって、文字を読むスピードは人によって、かなり違いますよね。私の友人の中には、小説をたった二時間で読了する子もいれば、一か月近くかけて読む子もいます。
ただ、前者の子は内容はそれほどしっかり覚えていません。読んでいる最中だけ楽しいタイプですね。本人は、「気に入った作品は、何回呼んでも面白いと思えるから、ちょっとお得な感じがする」と言っていました。一方後者の人は、その後再読の必要がないくらい、詳しく話を覚えています。だから本はいつも、一度きりしか楽しめないのですって。完璧に記憶しているから、先がわかってどきどきできないのだそうです。
ネットの記事は、そこまでしっかり覚えるほどに読み込むことはないでしょうから、なにかの平均かもしれませんね。大体は数分の時間が出るので、特別難しい根拠はなく、そんなに長くないから読んでねというアピールという可能性もあるでしょう。それはそれで、人を惹きつける術を心得ているなあと感心しますね。

看板のフレーズは店主の心

先日、古本屋の前にある黒板……と呼んでいいのでしょうか。マジックで手書きができる看板に、詩の一節が書いてありました。ここの主は、こうしてお気に入りのフレーズを書きとめることで、道行く人の足を止めようとしているのです。これは本人に聞いたことなので、確かですよ。私は何年も前から、この書店に通い続けています。
看板に書かれた言葉が気になって、入口のガラス越しにひょいと中を覗いたのがきっかけでした。偶然主と目が合って、なんとなく入らなければいけない雰囲気になったのです。しかし実はその時は、ここが書籍を扱っているとは知りませんでした。だって明らかにカフェっぽい看板が出ているし、どちらかと言えば事務所のような外観なのですもの。戸はガラス張りだけど、あとは普通の壁なので、遠くから中を見ることはできないのです。
こんなお店で人が来るのかと思いきや、けっこうたくさんの常連さんがいる様子。チェーンでない古本屋は少ないので、自然と読書好きが集まるのかもしれません。それとも主の人柄かな。気さくで朗らか。なんでも笑い飛ばしてしまう元気があるので、顔を見るとそれだけで、明るい気持ちになることができます。今後も長く続いてほしいお店のひとつです。