先日夜遅く「どうしてもあの本が読みたい!」と唐突に思いました。ですが、その題名も作者も思いだせません。記憶にあるのは、ストーリーと表紙のデザイン、そして友人に貸したということのみです。すぐにでも連絡をして聞きたかったけれど、さすがに夜更けは失礼と思い、我慢して布団に入り、翌朝、さっそく彼女に連絡を取りました。
相変わらず題名などは思いだせていなかったので「私が貸してる本、読みたいんだけど」と言ってみると「ああ、ちょうどそっちに行く用事があるから、ついでに返しに行くよ」とのこと。なんて幸運なんでしょう。題がわかれば、昨日の内に電子書籍で買ってしまっていたでしょうね。そのくらいすぐにでも、読みたかったんです。
このように「どうしても今、この作品じゃなくちゃ嫌だ」という時ってありますよね。そういう時は、他にも読んでない物や、面白い話はいくらもあるのに、ぜったいにそれでなくてはダメなんです。代理が聞かないという意味で、まるで家族のように親密な存在だなあと思ったりもします。本というのは私にとってそれほど親密で、大切なものだということでもあるでしょう。代えがきかないものは、ずっとずっと、大事にしていかなくてはなりませんね。
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新装版で安心読書
友人が、お気に入りの漫画が再販されたと喜んでいました。昔のバージョンも持っているのだけれど、何度も読んできたから、もうぼろぼろになってしまったんですって。そこに新装版の販売ですから、それは嬉しいでしょう。今度からはページをめくっても壊れる心配のないこちらを、読み込んでいくと言っていましたよ。
正直に言えば、内容が変わらない新装版は、すでに古い作品を知っている読者にとって、あまり目新しいところはないわけです。「同じの持ってるから、今回は買わないでおこう」という人も多いでしょう。しかし私も友人同様、つい購入してしまうのですよね。昔のは日焼けしちゃってるし……表紙の絵が違うし、などなど、もちろん自分なりの理由はつけますよ。そして新しいのを買ったところで、古い物も手放しません。結果、書棚には同じ題名のものが二冊並ぶことになります。
私は友人のお気に入りを持っていないので、この機会にぜひ購入しようと思っています。面白いとは聞いていたけれど絶版で、どうしようもなかったのです。続々と出版されるらしいから楽しみだなあ。しばらくの間は、これを楽しみに日々の生活を頑張っていきましょう。欲しいものがあれば、何をやるにも俄然力が沸いてきます。
ビーズが繋ぐ娘との時間
知り合いが嬉しそうに話してくれたのですが、娘さんが、ビーズアクセサリーを作ってくれたそうです。彼女はもともと、手作業大好きで、ビーズの本もたくさん持っています。しかし娘さんは今まで、その作り方を見ただけで「こんなの作れない」と難色を示していたのだとか。でもその日はとてもやる気になって、数時間も集中作業。そして完成品とともに、「ママに早めの誕生日プレゼント」って言ってくれたのですって。これは親として、とっても嬉しいことですよね!
ただ残念ながら、初めて作ったアクセサリーはちょっと止めかたが弱かったらしく、数日毎日つけていたら、根元からばらばらになってしまったのだとか……。作り方に書かれている通りにやっても、こうした事はある物です。でも知り合いは、大事なのは、これを作ってくれたという愛情、と言っていました。今はこっそり作り直して、使っているそうです。
嘘をつくのは本当はいけないことだけど、相手を優しく包み込む場合は、ありですよね。今度からは一緒に、ビーズ雑誌を読めるかも、と満面の笑みを見せていました。ということは、私は彼女に、手作りアクセサリーの本をプレゼントするのがいいでしょうか。さっそく書店に行ってきます。