早朝気付いた届け物

この前、朝起きて新聞を取りに玄関に行ったら、ポストの中に、以前ネット注文した本が届いていました。こんな早朝から荷物が来るわけがありませんから、確実に昨日の夜にはここにあったのでしょう。私はどうして気付かなかったのかしら、これがあると思えば、昨夜は楽しい読書タイムだったのに……と当然後悔しましたが、いくら悔やんだとお露で、時を戻すことはできません。結局その日は、その本を読むことを楽しみに、多忙な時間を乗り切りました。
ただ、このような楽しみがあるのはいいことですね。ご褒美が待っていると思えば、嫌でも大変でも、頑張ろうという気持ちになります。そして実際の読書タイムが来た時には、ただ荷物を開けた時以上に、喜びと期待が膨れ上がっているのです。私の場合は、これを幸せと呼ばずして、なにを幸福と呼ぶのか、と思うくらいでした。
ですがやっぱり、読みたい本はすぐに手に取るのが一番なので、今度荷物を待っている時は、就寝前にも一度、ポストのチェックをするようにしようと決めました。ちょっと玄関を見に行くだけですからね、大した労力ではありませんし、そのまま寝なければいけない時刻だったとしても、大事な物は部屋に置いておきたいですもの。

夢でも本でも主人公

先日、真っ青な空の中を、腕を羽ばたくようにして飛ぶ夢を見ました。目覚めている今から思えば、実際にはそんなことができるわけもありませんし、万が一にできたところで、きっと、高いところに怯えてしまうでしょう。しかしその夢では、風は気持ち良く景色は美しく、最高の感動を味わっていました。
この感覚は、主人公に感情移入をして読書をした時の気持ちに似ていると思います。日常の私は、絶世の美女でも誰もが尊敬する勇者でも、愛らしいプリンセスでもありませんが、本の中でなら、セーラー服を着た女子高生にも、偉大な魔法使いにもなれるのです。しかもそれについて、似合わないとか年甲斐もないなんて、文句を言う人はいないのですよ。まさに自分が主役なのです。なんて素敵なことでしょう。
もちろん、本を読み終えれば現実が待っていて、暑くても寒くても起きなければいけないし、すべきことをしなければなりません。でもあの時間があるから、妄想してストレス解消ができるし「また明日も頑張ろう」という前向きな気持ちになれたりするのですよね。ただ、本は好きなものを選べますが、夢はコントロールできないのが惜しいところ……でもそれもびっくり箱のようで、面白いと思っています。