茹だるような暑さが続いたかと思えば最近は台風が接近してきて、うんざりするような雨が降ったり、じめじめ蒸し暑くなったり、気圧で頭痛が起きたりと、憂鬱な日々が始まりました。
どうにかしてこの嫌な季節を乗り越せないかと、台風について色々調べていた時に、季語の話題について目に入りました。
この台風というのは9月(旧8月)の仲秋、つまり秋の季語のようです。まだまだ気温の高さに苦しめられるものの、夏と秋の境は8月8日の立秋なので、暦的には確かに秋の季語なのでしょう。
この季語が使われるようになったのは大正時代からと言われており、そのころから俳句の季語として親しまれてきました。「野分(のわけ、のわき)」という別の呼び名もあるようです。野分は秋から初寒にかけて吹く風や台風の余波の風のことを言います。台風、と普段使っている言葉で表すよりも風情を感じられて私は好きです。
近頃では異常気象のせいか四季がなくなり二季(夏と冬)になるともいわれていますが、こうして言葉で秋を感じられるのは嬉しいところです。とはいえ、この気候が嫌なことに変わりはないのですが……。
そんな台風の日は家に閉じこもって小説を読み耽るに限るといつも思っているのですが、少し趣向を変えて、俳句を調べてみるのもいいかな、と思います。