この間古本屋に行ったら、福引券を貰いました。「次に来た時に使ってくださいね」と言われ、これは絶対お客さんを引き寄せるためのものだと思ったのですが……やっぱりまた訪れてしまいましたね。だって福引ははずれなしで、うまくいけばそのお店で利用できる高額商品券が貰えるのですよ。本を買うだけでこんなチャンスがあるのなら、いかない理由はありません。
しかし残念ながら……いえ、幸運にもと書くべきでしょうか。当たったのは、店主手作りのビーズのマスコットと、50円の商品券でした。なんでも、趣味で作っているものが溜まってしまったので、配ってみようと考えたのだそうです。思いついたら即行動できる、この自由さが個人経営の魅力でもありますね。
マスコットは机の端に置いて、毎日眺めています。そして商品券はなんと利用期限がないそうなので、今度行くときに使おうと、大切にお財布にしまいました。また引き寄せられていますね……。でも今回の福引で、思いました。やりたいことにチャレンジする店主さんを見習いましょう。欲しい本があるから買いに行く、そこに迷いを持ってはいけないのです。……お小遣いの限界が来るまでは。格好良いことを言っても、それは大事ですよね。
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書庫は夢のたまもの
活字中毒とはよく言ったものだなあと、最近実感しています。だってそれを公言する友人は、活字ならばなんでもいいという勢いで、欲しがるのですもの。かくいう友人は常に本を持ち歩いてはいますが、それをうっかり道中で読み終えてしまうと、電車の中に置き忘れられている新聞や、フリーペーパーを読み始めていました。それがない時は車内広告に目を向けていたこともありましたね。彼女曰く「読んでいないと落ち着かない」のだそうです。
しかしもちろん、いつもこのような状態なのではありませんよ。当然仕事などには集中しますし、テレビだって見ることがあります。こうした症状が出るのは、あくまで彼女自身が暇だと思っている時限定です。しかし最近は、電子書籍を愛用しているせいで、このように文字を探すことはなくなりました。今読んでいるものが終わってしまったら、ボタンをぽちっと押すだけで、いくらでも本が買えるからです。
まったく、彼女にとっては天国のような時代になったものです。そんな友人は先日、自宅に書庫を作ったそうです。そういえば、学生時代に「そんなに本が好きなら、図書館の隣に住めばいいじゃない」と話したことを思いだしました。懐かしい思い出です。