美容師さんとの会話

美容院に行くと、色々話しかけてくれる美容師さんが多いですよね。よほど「話しかけないでくださいオーラ」を出しているお客さんか、よほど「話したくないですオーラ」を出している美容師さんでもない限り、ある程度会話があるものだと思います。人と人って、会話が盛り上がるかどうかはなかなか難しいものだと思いませんか。少なくとも、美容師さんの方は、「話しかけないでオーラ」を出しているお客さんには、声をかけていかなくちゃいけないと思っているというか、そういうものだという形になっている気がします。私はたまに読みかけの本を持参しているので、その続きが気になって仕方ないときは、自分の読書に入り込むタイミングがわからなくなってしまうので、放っておいてほしいときがあるんですよね。美容室に元々置いてある雑誌なんかもそうですが、気になっているものや読みたいものがあるときは、少し迷惑に感じてしまうこともあります。美容師さんは仕事をしているわけですから、私が読んでいるものをのぞき込んでいることはないんですけれど、なんてなく変な気持ちになってしまったり。例外があるとすれば、以前読んでいる本を訪ねられて、しぶしぶ答えたところ、その美容師さんもその作品の大ファンで、本の趣味がとてもよく似ていて、大盛り上がりしたことがあるときでしょうか。あれは楽しかったなーと思います。

修学旅行そっちのけ

中学生のころ、友達ととても夢中になっていたマンガがありました。それが小説化されることが決定して、喜んで奇声のようなものを挙げながら手を叩いた記憶があります。なにも知らない人からみれば、ちょっとした狂気の沙汰でしたが、そのくらい嬉しかったんですよね。自分の好きなものが、様々な媒体に展開されていくのは、怖い反面、期待がたくさんあります。もちろん、失敗してしまう可能性だってあるんですよね。現にそれまでだって、好きなマンガが小説化してつまらなかったり、逆に大好きな小説のコミカライズが全然好きになれず、「こんなはずじゃなかったのに」「こんなのあの原作じゃない」と文句を言ったこともたくさんありました。それでも、嬉しいものではあるんです。心配も不安も、嬉しいからこその期待の裏にあるものなんですよね。実際、「絶対そのメディアミックスは合わない」と思っていても、そこはプロの技ですから、「まさかこんなに成功するとは」と化けてくれることだってありましたから。結局、その小説化が楽しみ過ぎて、修学旅行先でお土産も早々に、デパートの中の本屋さんに行って、発売日に購入し、帰りの新幹線の中で読んでいた記憶もあるのでした。