倉庫を支えているのはロボット?

先日テレビで、大手通販会社の倉庫の中を見る機会がありました。広くてごみひとつ見えない清潔な廊下にもびっくりしたのですが、それよりも驚いたのは、荷物の入った棚を、下に車輪がついたロボットが運んでいたということです。誰かがリモコンで操作でもしているのかしらと思ってしまうほど見事な動きで、けしてぶつかることはありません。
あとから聞いた説明によると、お客様から注文が入ったら、このロボットたちが荷物の入っている棚を人間のところに持って行き、人はそこから必要なものをピックアップするのだそうです。要は、人間が該当の商品を探し回る手間がなくなっているわけですね。なんと見事な発想と技術でしょう。お掃除ロボが市販された時もかなり衝撃的でしたが、これはもう本当に、ここまできたかという感じでした。
もし少子高齢化で、元気に働ける年代が減っていくのだとしたら、このような手助けはありがたいですね。いつか家の中にも当たり前に、ロボットが参入してくる時代がくるのかしら。それとも、ボタンひとつでできあがった料理が出てくるとか。それこそ漫画みたいだなあと思いながらも、そのような未来はそう遠くないのかもしれないと思っています。

アンソロジーは味見に似ている

この間ネット通販で頼んだアンソロジーが、やっと届きました。数人の作家の短編がまとめられているこれは、私がずっと待ち望んでいたものです。この短編が面白かったら、個々の作家さんの長編にも手を出してみようと思っています。
こういうことをするようになったのは、以前、新しく知った作家さんの本を読んだときに、どうしてもそれを好きになれなかったからです。あらすじには私が興味を持っているキーワードが散りばめられているのに、頑張って読み進んでも文体に慣れることができないという経験は、あの時が初めてでした。以来、気になる方が参加しているアンソロジーがある時はできるだけそれを読んで、その人の書き方を確認するようにしています。もちろん、書店での立ち読みでも、対応は可能です。
すべての本を面白いと言えればいいのですが、残念ながら、そういう時ばかりではありませんからね。たとえば学校の宿題に必要だとか、会社で支持されたとか、よほどそれを読まなければいけない理由がない限り、自分が心から楽しめる好きな作品を選ぶことも大切でしょう。読書が苦手な人にこそ、試してほしいですね。そうすればきっといつかは、本を読むのが好きになるような作品に出会えるはずですから。