読書だって体力勝負

突然ですが、コアラは一日二十時間を寝て過ごすそうです。まったく羨ましい限りです。ただそれだけベッドに入っているとなると、活動できるのはわずかになってしまいますから、好きな本一冊読むのもやっとでしょう。いいえ、作品によっては、読み切ることが難しいものもあるかもしれません。なにせこの間私は、長編コミックにはまってしまい、六時間くらい読み通しでしたから。
その間に立ったのは、トイレと、座りすぎて腰やお尻が痛くなったときに、部屋を一周するくらいです。ただ室内を歩くときは、本は持っていたのですけれどね。そうやってちょっと気を遣っていても、読み終えたときは肩はがちがち、目はちかちかになっていました。コアラと同じだけ布団とお友達をしていたら、こんな生活はできませんね。
でも私よりももっとすごい友人がいるのですよ。彼女は話の先が気になるあまり、電子書籍でついどんどん先を買っていたら、最終的には徹夜していたそうです。カーテンの隙間から明るい光が差し込んできたときに「しまった」と思ったのですって。ちなみにその日は仕事だったというのですから、さぞ大変だったことでしょう。読書にも体力が必要なこともあるとわかった出来事でした。