電子書籍の長所と短所

最近電子書籍でコミックスを読むことが増え、サイトによって画面の操作方法が違うことに気付きました。主にパソコンで見ているので必要ないだろうと思っていた拡大機能が、案外大切ですね。全体像を見るにはそのままの縮尺でいいのですが、文字を読むにはそのままでは、ちょっと大変だからです。今まで小説ばかり読んでいたので、このようなことは考えたことがありませんでした。
それがわかると、自然と自分のお気に入りのサイトも決まってくるというものです。やはり片手で簡単に、拡大縮小、ページ移動などの操作ができるところが一番かな。でもたとえばスマートフォンやタブレットを使って読むのならば、この限りではないでしょう。あれはどちらも、机に置くというよりは、両手で持って使うものですからね。
電子書籍の長所は、なんといっても本の置き場に悩まなくていいところだと思います。何百冊購入したところで、画面上の題名リストが長くなるだけなんて、長い間本棚に空きスペースがない生活をしてきた私には、嬉しい限りです。しかし当然、短所もありますよ。それは簡単に購入できるので、ついまとめ買いしてしまうところです。お財布に優しくないけれど、スペース的には安心の電子書籍は、使い方には注意が必要だと言えるでしょう。

この記事は何分で読めますか?

先日ネット上の記事を読もうとしたら「この記事は○分で読めます」というようなコメントが出てきました。これ自体は今までにも見たことがあるので、驚きはしなかったのです。しかしふと、この時間の基準は何だろうと気になりました。だって、文字を読むスピードは人によって、かなり違いますよね。私の友人の中には、小説をたった二時間で読了する子もいれば、一か月近くかけて読む子もいます。
ただ、前者の子は内容はそれほどしっかり覚えていません。読んでいる最中だけ楽しいタイプですね。本人は、「気に入った作品は、何回呼んでも面白いと思えるから、ちょっとお得な感じがする」と言っていました。一方後者の人は、その後再読の必要がないくらい、詳しく話を覚えています。だから本はいつも、一度きりしか楽しめないのですって。完璧に記憶しているから、先がわかってどきどきできないのだそうです。
ネットの記事は、そこまでしっかり覚えるほどに読み込むことはないでしょうから、なにかの平均かもしれませんね。大体は数分の時間が出るので、特別難しい根拠はなく、そんなに長くないから読んでねというアピールという可能性もあるでしょう。それはそれで、人を惹きつける術を心得ているなあと感心しますね。

看板のフレーズは店主の心

先日、古本屋の前にある黒板……と呼んでいいのでしょうか。マジックで手書きができる看板に、詩の一節が書いてありました。ここの主は、こうしてお気に入りのフレーズを書きとめることで、道行く人の足を止めようとしているのです。これは本人に聞いたことなので、確かですよ。私は何年も前から、この書店に通い続けています。
看板に書かれた言葉が気になって、入口のガラス越しにひょいと中を覗いたのがきっかけでした。偶然主と目が合って、なんとなく入らなければいけない雰囲気になったのです。しかし実はその時は、ここが書籍を扱っているとは知りませんでした。だって明らかにカフェっぽい看板が出ているし、どちらかと言えば事務所のような外観なのですもの。戸はガラス張りだけど、あとは普通の壁なので、遠くから中を見ることはできないのです。
こんなお店で人が来るのかと思いきや、けっこうたくさんの常連さんがいる様子。チェーンでない古本屋は少ないので、自然と読書好きが集まるのかもしれません。それとも主の人柄かな。気さくで朗らか。なんでも笑い飛ばしてしまう元気があるので、顔を見るとそれだけで、明るい気持ちになることができます。今後も長く続いてほしいお店のひとつです。

本にも癒しの休息を

友達が体験で作った和紙を使って、ブックカバーを作ったそうです。自分ですいたものなので、市販品よりも厚くてちょっとごわごわしているし、ただサイズを合わせて折っただけだけれど、お気に入りだと言っていました。物って、手間をかけたらかけただけ、愛情を感じられますよね。私も自分で手縫いしたブックカバーは、宝物だと思っています。縫い目が荒くても揃っていなくても、全然問題はありません。
ただ人にプレゼントする時は、市販品を選ぶようにはしています。よほど仲がいい人なら別ですが、ちょっと遠い関係の人に贈るのならば、やっぱり出来がいい品物がいいだろうと思うからです。それか、手作業が好きな人には制作キットを送ることもありますよ。最近はお店で頼むと、必要なものを全部まとめて包んでくれるので、とても助かります。
大好きな本だからこそ、好きなカバーで包んで大事にしてあげたい……それは私達が、ふわふわの布団にくるまって、休むような感覚にも似ていると思います。本に意識はないけれど、たとえば鞄に入れる時に傷つかないように、変に丸まったりしないように、しっかり守ってあげなくては。そうすれば長持ちしますし、こちらとしても安心です。

読書も作業もコンピューター時代

大好きな漫画家さんは、自宅での作業に飽きると、外のカフェなどに出掛けて仕事をするそうです。最近はデジタル作業がほとんどなので、タブレットを持って行けばなんとかなるのだと言っていました。アナログ作業が主流だったときは、とてもこんなことはできなかったとも。そう考えると今は、拘束時間が長く鳴りがちな漫画家さんにとって、ちょっと自由が増えたということでしょうか。もちろんその方のやり方限定で、他の作家さんは「そんなことない」と言われる可能性もありますけどね。
でもたしかにここ何年かは、外でパソコン作業にいそしんでいる方を見る機会が増えているような気がします。平日に駅近くのカフェやファミレス、ファストフード店などにいくと、スーツ姿の人たちが、ずらっとパソコンやタブレット、スマホに見入っているのですよ。鞄から文庫本を取り出す私は明らかに少数派で、肩身が狭くなってしまいます。
もちろん、スーツの彼らが電子書籍を読んでいないとは限りませんけれどね。どこでも作業、どこでも読書ができるようになったのは、コンピューターのおかげ。世代と時代の関係で、携帯は猫に首を付けるようで厄介だと言っていた人も過去にはいましたが、なかなか便利な世の中になっているものです。

本を模したアイテムに見惚れた日

最近読書好きの友人が、本のような外装のものを集めています。古い書物を模した入れ物に入ったチョコレートや、書棚に並べても違和感のない小物入れ、何枚もページがあるメッセージカードなど、探すといろいろあるのですね。その中で私が一番気に入ったのは、中世にあったような革表紙の本をしているポシェットです。彼女がそれを持って現れたとき、挨拶をするより先に、そのポシェットに見入ってしまいました。
友人も私と同じく一目惚れで、ちょっと高かったけれど、迷わず購入したそうです。そのかばんの中から実物の本を取り出す姿は、面白い以外の何物でもありません。笑ってしまうという意味ではなく、興味深く目を引くということですよ。私も欲しい!と思ったのですが、残念ながら今は売り切れのよう……再販があるのかないのか。似た物を探したほうがいいかしら。
彼女はいつもこうして画期的な物を見せてくれるので、会うのが楽しみです。今度は何を持ってくるだろうと、どきどきします。私もなにか、驚かせることができたらいいのだけれど。ジャンルが被るといけませんから、児童書に出てくるキャラクターのマスコットとか、買ってみようかしら。子供がいる友人は、きっとわかってくれるでしょう。

ブックシェルフに猫が住む

友達のお父さんが、日曜大工でブックシェルフを作ったそうです。苦節三ヶ月、毎週こつ作業を続けたのは、ひとえに「新築の我が家にぴったりの棚が欲しい」という思いからだったのだとか。いろいろな店舗を巡り、インターネットで検索をしたけれど、どうにもぴんとくるものがなかったのだと聞きました。
家は高い買い物で、一生住む場所ですから、可能な限りお気に入りの物を揃えて、快適な場所にしたいという気持ちはよくわかります。それにしても、手作りなんて、すごいですね。友達からは、カフェにおいてもいいような美しいブックシェルフに、雑誌が並んでいる写真が贈られてきました。ただ、その内一区画は、猫で埋まっていましたけれど。
本当にこの子たちは、狭いところが好きですよね。思わず笑ってしまいました。友達に「猫がいるけど?」と返信したら「そこはもうその子の家になってる。お父さんも妥協した」ですって。妥協というあたりが、納得はしていないのかしらと気の毒になってしまいました。しかし数日後、猫の区画に名前がついたプレートが飾られている写真が届き「お父さんが作った」とのコメントに、他人事ながら私も一安心。皆が気に入りのブックシェルフ、今度は生で見に行きたいです。

その瞬間が宝物

美味しい物を食べて言葉を失うことがありますが、素敵な本を読んでも同じ状態になるのだと、初めて知りました。特に変わったところのない家族が話しているだけのシーンなのに、無言でページを閉じて抱きしめてしまうほど、愛おしいと感じたのです。たぶん自分の精神状態も関係していると考えれば、たとえば一週間後に同じものを見ても、ここまでにはならないかもしれません。でも私にとってあの瞬間は、確かに宝物でした。
たった一瞬がその後ずっと記憶に残る、こんな経験は他にもあります。それは親戚の赤ちゃんが生まれたとき、その子が私の指を握ってくれたことです。この紅葉のように小さな手のひらもいずれ大きくなるのだと考えると、なぜか急に胸が熱くなりました。そうです、このように感極まるときは、いつだって突然なのです。
あの子ももう幼稚園に入り、ずいぶんわんぱく小僧に育ちました。そういえば誕生日が近いから、また絵本を選ばなくては。ゲームはいずれ、勧めなくても手にするでしょうから、彼が興味を示すまではと、絵本を送り続けているのですよ。飛行機が好きなので、図鑑にしようかしら。手頃なものがあるといいのだけれど……今度書店に行って、探してみましょう。

友人と幸せの交換会

先日、「読書が好きな人には本ではなく、しおりを送るべき」という言葉を聞いて、なるほどと思いました。好きなものに情熱を傾けていればいるほど、こだわりは強いですからね。欲しい一冊がわからないかぎりは、楽しい時間をサポートするほうが、心の底から喜んでもらえる可能性が高いでしょう。
そういえば私も、今まで貰ったプレゼントで一番嬉しかったのは、本自体ではなく、自分ではなかなか買えないブックカバーでした。高くて手が出ないというものではないのですが、イタリアの革製でそこそこの価格がするんですよ。金額を見てしまうとつい「カバーを買うお金で、中身の本が買えるよなあ」って思ってしまい、購入に至っていなかったのです。
でもそれを、誕生日に友人が贈ってくれた時のあの喜びと言ったら!貰ってから何年か経ちますが、今でも大事に使っています。あの子の着眼点は、素晴らしかったですね。動物好きなその子の誕生日には、ライオンやトラの赤ちゃんが載っている写真集を送りました。実際にそんな赤ちゃんたちに出会える機会はほとんどないので、喜んでくれましたよ。このことを思い出すたびに、幸せの交換会のようだなあと感じて、また新しく幸せな気持ちになります。

読書だって体力勝負

突然ですが、コアラは一日二十時間を寝て過ごすそうです。まったく羨ましい限りです。ただそれだけベッドに入っているとなると、活動できるのはわずかになってしまいますから、好きな本一冊読むのもやっとでしょう。いいえ、作品によっては、読み切ることが難しいものもあるかもしれません。なにせこの間私は、長編コミックにはまってしまい、六時間くらい読み通しでしたから。
その間に立ったのは、トイレと、座りすぎて腰やお尻が痛くなったときに、部屋を一周するくらいです。ただ室内を歩くときは、本は持っていたのですけれどね。そうやってちょっと気を遣っていても、読み終えたときは肩はがちがち、目はちかちかになっていました。コアラと同じだけ布団とお友達をしていたら、こんな生活はできませんね。
でも私よりももっとすごい友人がいるのですよ。彼女は話の先が気になるあまり、電子書籍でついどんどん先を買っていたら、最終的には徹夜していたそうです。カーテンの隙間から明るい光が差し込んできたときに「しまった」と思ったのですって。ちなみにその日は仕事だったというのですから、さぞ大変だったことでしょう。読書にも体力が必要なこともあるとわかった出来事でした。