美術展で出会った漢文の書籍

アートイベントでは思いも寄らない展示を目にすることが多々あります。それもまた美術の楽しみ方だと感じています。数週間前の週末に訪れた現代アートを展示するイベントではアジア各国のクリエイター達が手掛けた作品が出展されていました。ヨーロッパやアメリカ、日本のアーティストの美術策銀を鑑賞する機会は何度かありましたが、日本以外のアジアで活躍するクリエイターのアートにふれることができるのは希だと感じました。そのためかなり気合いを入れてこのイベントに望んだのでした。斬新でユニークなものが多く、素晴らしいものばかりでしたが、一際印象に残ったのは紡いだ糸を使ったオブジェでした。動物のようなお面とまるで毛に覆われた体をイメージさせる長くて美しい糸が紡がれたもので、全長は5メートル位の大作でした。糸は青が基調となりながらも言葉で表現することが難しいほどにたくさんの色からなっており、丹精に作られたことを垣間見ることができました。また会場の一画にはアーティストを紹介した書籍が何冊か置かれており、漢文で記載されていたのでした。読んではみたものの、一つ一つの漢字の意味合いは分かっても読解は非常に困難だったのです。しかしながら今まで触れることのなかった本に出会い貴重な経験ができたと感じました。もし時間が許されるのであれば、じっくり漢文の読解に励みたいと密かなチャレンジ精神が沸いております。