親子の絆を描いた小説とお正月の思い出

高いタワーから見下ろした街の光景が私の心に深く刻まれています。それ何年か前のお正月に、以前から訪れたかった都会にあるタワーを登ってみた時に目に飛び込んできた風景です。その日は快晴で空は青く澄みきっており、どこまでも遠くを見渡すことが出来ました。海も空も建物も全てが太陽の光に照らされながらまばゆく存在していて、とても美しいものでした。そしてあの日のことを思い出す時、もう何年も前に読んだ小説のことが私の心に浮かび上がるのです。それは私が以前訪れたあのタワーが登場する作品で、母と息子の絆について書かれたものでした。この作品はあの日見た美しい光景と同様に深く心に刻まれていて、私が家族で過ごしたよき思い出と同じ位に涙腺が緩くなるような感覚をもたらします。
親子の関係は身近にあり過ぎるからこそ、上手く感謝を表現できない事もあります。しかしながら親孝行はすべきだし、生きている間に育ててもらったことへの感謝をたくさん示せたらと願うことも少なくありません。私の心にあるあの作品もお正月の風景もどちらも大切に胸にしまいながら、親孝行は今すぐにでも実行すべきという熱い思いがみなぎってきます。それはどちらも愛おしい家族への感情を揺さぶると共に、大切な気持ちを思い出させてくれる貴重な存在なのです。