アロマテラピー

アロマテラピーって心と体をやさしく整えてくれる大切な時間じゃないかなって思ってるんです。
小さなボトルのふたを開けた瞬間にふわっと広がる香りは、それだけで気持ちを切り替えてくれます。ラベンダーの落ち着いた香りや、柑橘系の明るい香りなど、その日の気分に合わせて選ぶのも楽しみのひとつです。

夜、部屋の明かりを少し落としてアロマディフューザーをつけると、空間が一気にやわらぎます。そんな静かな時間に、私はお気に入りの本をそっと開くんです。
やさしい香りに包まれながら読書をしていると、文字がいつもよりも穏やかに心に入ってくる気がします。物語の情景と香りが重なり合い、まるで自分がその世界に溶け込んでいくような感覚に……。

忙しい日が続くと、知らないうちに呼吸が浅くなってしまいますが、アロマの香りを感じながらゆっくりとページをめくっていると、自然と深呼吸ができるようになります。本の中の言葉と香りの力に励まされて、張りつめていた気持ちがほどけていくのです。

アロマテラピーは特別なことをしなくても、日常にそっと寄り添ってくれる存在といっていいでしょう。読書と組み合わせることで、自分をいたわる時間がより豊かになります。慌ただしい毎日の中で、ほんの少し立ち止まり、香りと本に包まれるひとときは、私にとって何よりもやさしいご褒美なのです。

本屋で見つけるぴったりの一冊

本屋でぴったりの一冊を選ぶ時間は、私にとって少し特別なひとときです。
入口をくぐった瞬間に感じる紙とインクの匂い、静かに流れる店内音楽、それだけで気持ちがふっと落ち着きます。本棚の間をゆっくり歩きながら、今日はどんな物語や知識と出会えるのだろう、と胸の奥がわくわくしてきます。

表紙を見るときは、まず色やデザインに目がいきます。柔らかい色合いだと「今の私に合っていそう」と感じますし、少し大胆な装丁だと「挑戦してみようかな」という気持ちになるのです。
タイトルを読んで、今の気分にそっと寄り添ってくれる言葉かどうかを確かめます。忙しい毎日で疲れているときは、優しく背中を押してくれそうな本に自然と手が伸びるんです。

次に、帯やあらすじを読みます。そこに書かれた一文が心に引っかかると、「これは運命かもしれない」と思ってしまうんです。ほんの数行なのに、不思議と今の悩みや憧れを言い当てられたような気がすることがあるからにほかなりません。特にページを少し開いて、文章のリズムや言葉の温度を感じるのも大切にしています。読みやすくて、でも軽すぎない、そのバランスが心地よいと感じたとき、「この本となら長い時間を一緒に過ごせそう」と思うんです。

最後に信じるのは自分の直感。迷った末に選んだ一冊を抱えてレジに向かうとき、少し背筋が伸びるような感覚があります。家に帰ってページをめくる瞬間まで含めて、本屋での本選びは私にとって小さなご褒美です。そんな時間があるから、また明日も頑張ろうと思えます。

古本屋さん

古本屋に入ると、時間の流れが少しだけゆっくりになる気がします。扉を開けた瞬間に漂ってくる、紙とインクが混ざったような匂いは、新刊書店では味わえない特別なものです。大人になった今だからこそ、この空気の良さがしみじみ分かるようになりました。忙しい毎日の中で、古本屋は気持ちを落ち着かせてくれる場所のひとつです。

棚に並んだ本を眺めながら、背表紙を指でなぞっていく時間がとても好きです。知らない作家さんの名前や、少し古いデザインの装丁を見ると、「どんな小説なんだろう」と想像が膨らみます。古本屋では、目的の本を探すというより、偶然の出会いを楽しむ感覚が強いです。その日の気分で手に取った一冊が、思いがけず心に残る読書体験になることもあります。

古本屋の本には、前の持ち主の気配が残っていることがあります。しおり代わりのレシートや、書き込み、少し折れたページ。それを見ると、その人も同じようにこの小説を読み、何かを感じていたのかなと思って、勝手に親近感が湧いてきます。一人で読む読書なのに、誰かと静かにつながっているような感覚になるのが不思議です。

また、古本屋は入りやすいのに、どこか秘密基地のような雰囲気もあります。おしゃれすぎず、気取らず、ただ本が好きな人のための場所。ふらっと立ち寄って、気がついたら長居してしまうことも珍しくありません。そうして選んだ一冊を持ち帰り、家でゆっくり読む時間は、とても贅沢です。

古本屋での読書は、日常から少し距離を取らせてくれます。新しい刺激というより、心を整えるような時間です。大人になった今だからこそ、自分のペースで本と向き合えるこの時間を、大切にしていきたいと思っています。

お城って、実際に見に行くと「え、こんなの本当に人が建てたの?」って思うくらいスケールがデカいと思います。
写真で見るよりずっと迫力あるし、石垣の高さを見上げただけでちょっと冒険心が湧いてきます。
なんか、リアルの建物ってより“時代そのものが残ってる”みたいな感じがして、ワクワクします。

この前、友人と観光でお城を見に行ったんだけど、天守までの階段が予想以上に急で「これ絶対、当時の人もゼェゼェしてたでしょ……」って勝手に親近感わきました。
上まで登ると風が気持ちよくて、街並みが一望できて、ちょっとした達成感もあります。
あの高さからの景色って、なんだか自分が主人公になったみたいな気分になれます。

しかも、お城ってただの“歴史的建物”ってだけじゃなくて、細かいところを見るとめちゃくちゃ面白い仕掛けがあるんですよ。
狭間(さま)っていう弓や銃を撃つ穴とか、階段の急さとか、敵をいかに倒すかよりも「どう生き延びるか」を考えた工夫がぎゅっと詰まっています。
こういうのを知ると、ちょっとしたファンタジー小説みたいにイメージが膨らんで、当時の武将や兵士の気分を妄想するのが楽しいです。

お城の周りを散策するだけでもけっこう楽しくて、石垣の積み方をじっと見て「あ、ここだけやけにキレイに積まれてない?」とか、「この木、何百年ここに立ってんだろう」とか、気づいたらめちゃくちゃ寄り道してたりしています。
歴史にそこまで詳しくなくても、なんか“雰囲気で楽しめる”のがいいところかな。

帰ってきてから読書してると、お城が出てくる描写が急にリアルに感じられたりして、「あ〜こういう場所のこと言ってるのか」って勝手に理解が深まってくのも楽しいポイント。
ファンタジー小説でお姫様や騎士が登場する場面なんて、前よりずっと臨場感が増します。

お城ってそれなりに気軽に行けるのに非日常を味わわせてくれる最高のスポットだなって思います。
歴史もロマンも散歩も全部まとめて楽しめる、ちょっとした大人の遠足って感じがします。

道尾秀介の「雷神」の感想

「雷神」(著:道尾秀介)の小説を読んだのでネタバレなしで軽い感想を。

一言でいうと、めっちゃ面白かった!
「ああ、小説ってやっぱりこんなにも人の心を揺さぶるものなんだな」って改めて思わされました。

まず、物語の舞台とか登場人物の雰囲気が「昔から知ってるけど話したことない人」に近くて、すごくリアルだったなと。
登場人物それぞれに「見られたくない過去」だったり「隠している思い」が確実にあって、でもそれをがっつり突きつけるわけじゃなくて、じわじわと伝わってくる感じというか……。
だからこそ、物語が進むにつれて「この人、実はこういう人なんじゃないか?」っていう想像がどんどん広がっていって、読みながらずっと“疑問”が頭の中をくるくるしていました。

伏線らしきものが前半にちらほら出て、「あれ?これどうつながるんだろう?」って思ってたら、後半に入ってからそのひとつひとつが線でつながって、「あ、これだったのか!」って。
爽快な“謎解き”というよりは、「ああ、そうか……そういうことだったのか」って体が少し沈むような、重さのある余韻が残るタイプですね。

それから、タイトルの「雷神」が示すものも、単純な謎やトリック以上のものを感じました。
偶然とか運命とか、人がどうしようもない力の中でどう生きるか、みたいなテーマが根底にあって、物語の端々から「この人たちは何を背負ってるんだろう?」っていう思いを抱かされました。

ただ一点、すごく個人的な感想として、「もっとスッキリというか爽快に終わってほしかったな」という気持ちが少々残りました。
謎が解ける喜びと同時に、「ああ、こういう結末なんだ」というある種の諦観みたいなのも感じて、それがいいんだけど、ちょっと胸にひっかかる感じもあり……。
まあ、それがこの作品の良さでもあのかもしれませんが。

結論として、ミステリー好きな人にはぜひオススメしたいし、しっかりと物語の深みを味わいたい人にも向いてる一冊です。
読むときには“楽しむ”というより“味わう”という感じで読んだら、きっといいのかもしれません。
後味はちょっとだけ悪いです。でもそれが良いんです。

ゴッホ展

先日東京美術館で開催されているゴッホ展に行って参りました。
なんだかんだゴッホの作品を間近に見る機会はありませんでしたし、ほかにもゴッホと懇意にしていた画家たちの作品や、ゴッホ兄弟や家族が集めた絵画、手紙などが展示されるとあれば、これは見に行かなくては……!と早々にチケットを予約した次第です。
ちなみに私は平日の午前中に向かったのですが、すでに多くの人が来館しておりその人気具合を目の当たりにしました。

ゴッホの人物像と聞いて思い浮かぶのは「死後に功績が認められた」だとか、「思い人の父親の前で耳を削いだ」だとか、「心を病んで自害した」とかそんな話だと思います。
私も小学生の頃に図工の先生からその「有名な部分」の話を聞かされたのが印象的で、よく覚えています。
でも、なんでそうなったのか、バックグラウンドについて気にかけたことはあまりありませんでした。
しかし、今回の展示でやっとフィンセント・ファン・ゴッホの歴史について正しく知ることができたのです。

今回の展示には「家族がつないだ画家の夢」というサブタイトルが付いており、ゴッホ亡き後も彼の功績を世に残すために尽力した弟や義理の妹、甥に関する解説も多く展示されており、今まで知ることのなかった歴史を知ることができた点についてもとても有意義でした。
余談ですが、平日は少し安かったこともあり音声ガイドのセットでチケットを購入したのですが、音声ガイドでしか解説がされない内容も聞くことができたので非常におすすめです。

さて、先述したとおり本展示ではゴッホが集めた絵画やスクラップなども展示されていたのですが、そこから知ることができたのは、絵画を独学で学んでいた彼の努力の証。
敬愛していたミレーの模写(絵画の模写だけではなく、白黒版画を独自の色彩知識でカラーにしたものもある)をしたり、古臭いと言われる絵柄から脱却するために嫌っていた絵の描き方を画塾で学ぶなど、現代人、とりわけクリエイターには必要なことを感じました。

模写以外の絵画でも、実際にその時にゴッホが取り組んでいたこと、学んでいたことが分かるような「成果物」を感じることができ、彼の人生を垣間見えるような展示の組み方に感動したというか、学芸員さんが見せたかったものを感じることができてよかったですね……。

その他色々話したいことはありますが、細かいことは是非実際に展示を見ていただきたいですね!まだまだ期間あるので行ってみてください、おすすめです!

読書してますか?

みなさん読書はしてますか?

読書の良さは、知識や教養を深めるだけでなく、心の成長にも大きく寄与してくれます。

特に小説は、私たちを現実とは異なる世界へと導き、他者の人生を疑似体験させてくれる貴重な存在です。

登場人物の視点で物語を追うことで、さまざまな価値観や感情に触れることができ、想像力や共感力が自然と養われます。また、登場人物の葛藤や決断を通じて、自分自身の在り方を見つめ直すきっかけにもなるのです。

また読書をする習慣は、語彙力や表現力を高め、文章の構成や論理的思考力の向上にもつながります。
これは学業や仕事、日常のコミュニケーションにおいても大きな強みとなると言っても過言ではないです。

さらに、読書にはストレスを和らげ、心を落ち着かせる効果もあります。静かな環境でページをめくる時間は、忙しい日々の中で自分と向き合う貴重なひとときとなるでしょう。

スマートフォンやSNSでは得られない深い感動や気づきを与えてくれるのが小説の魅力です。目に見える情報だけでなく、行間に込められた想いや情景を想像しながら読むことで、より豊かな読書体験が可能になります。

読書は、知識と心の両面を育てる、人生を豊かにする習慣なのです。

長い時間読む必要はありません。
空いた時間、数分間でも大丈夫ですので、読書をする習慣をつけると良いですよ。

泊まれる本屋

本好きのみなさん……大好きな本に囲まれて一夜をすごしたいって思ったことはありませんか?
なんと「泊まれる本屋」というものがあるんです。本に囲まれた空間で宿泊できる施設……本好きにとって夢のような体験を提供するコンセプトの宿泊施設があるんですよ。
まだまだ数は多くないのですが、日本国内に泊まれる本屋さんいくつかあります。
「泊まれる本屋」は、本を読みながらリラックスし、眠くなったらそのまま寝るという「寝落ちの瞬間」を楽しむことをテーマにしています。実に素晴らしいですね!
本棚の中にベッドが組み込まれたユニークなデザインの施設もあり、読書と宿泊を融合させた新しい体験を楽しむことができます。
本は小説、漫画、ビジネス書、洋書など多岐にわたり、施設によっては最大4,000冊以上が揃っていますので飽きることはありません。

有名な泊まれる本屋さんは「BOOK AND BED TOKYO」(東京:新宿、池袋、浅草等、大阪:心斎橋、福岡、京都などに展開するホステルチェーン)があります。
本棚に囲まれたベッドで寝る体験が人気で、カフェやバーを併設している店舗もあります。
価格は1泊5,000円程度から。
宿泊だけでなく、1時間500円程度でカフェスペースを利用可能です。読書や作業にも最適ですね。
イトや楽天トラベル、Booking.comなどのプラットフォームで可能。価格は施設や部屋タイプにより異なるが、BOOK AND BED TOKYOではシングルベッドで1泊5,000円から、キャンペーン時は2,500円程度の割引も(例: 2021年春休みキャンペーン)。

他にも泊まれる本屋増えてきています。
本好きの方はぜひ一度訪れてみてくださいね。

ゆっくり読書

本を読む、文章を読むのが遅いことを気にされている方がいるんですが、本を読むのが遅いことは決して悪いことではありません。
読書の目的は楽しむことであり、速さや量を競争することではないですよね。
自分のペースで楽しく読書をすることが大切だと思います。
読書ペースを無理に早めても内容が理解できなくては意味がありません。
逆にスローペースで読むことにもメリットはたくさんあります。
ゆっくり読むことで、物語の細部やテーマ、感情を深く味わうことも可能ですし。たとえば、小説の情景やキャラの心情をじっくり想像でききたり……。
また時間をかけて読むと内容が頭に定着しやすく、後で振り返ったときに思い出しやすいです。そういえば「あのシーンに似てるな!」とか。
それと急がず読むことで、自分なりの解釈や気づきが生まれたりもします。
丁寧な読書…とっても良いことだと思います。ね、メリットいっぱいでしょ?
読書のペースを気にしながら読んでも義務感やプレッシャーがかかってストレスになるだけです。自分のペースで純粋に楽しみましょう!
読書は楽しんだり学んだりすることがゴールであり、遅いからこそ得られる発見を大切にしたいものです。

ある閉ざされた雪の山荘で

先日、動画のサブスクに「ある閉ざされた雪の山荘で」の映画があったので視聴しました。
「ある閉ざされた雪の山荘で」は東野圭吾さんの長編推理小説です。結構前にですが、こちらの小説読んでます。
こちらの作品、いわゆる叙述トリックものとなっています。なので映像化は不可能なんて言われていましたが、見事に映像化されました。

……まあ正直な感想、その叙述トリックがこの作品の魅力だと思うのですが、その部分が映像だと取っ払われる形となるので、作品本来の魅力はやや失われているかなと。

そのためか、しっくりこない部分もちょこちょこありますし、原作とはことなる設定もやや気になる部分もありました。

とは言えて、じゃあ面白くないのかと言われたらそんなことはありません。
ちゃんと楽しめます。豪華俳優陣が個性豊かなキャラクターを演じてくれますし、原作を知らなくても普通に楽しめます。
わたしは個人的に、ラストは映画のほうが好きです。

けどやっぱりこの作品は、東野圭吾さんの文章のちからによる魅力が多大なので、映画を気に入ってくれた方には原作をぜひ読んでほしいなという感想です。

しかし、最近叙述トリックものがよく映像化されていますよね。
「イニシエーション・ラブ」とか「十角館の殺人」とか。
映像化不可能と言われていても、やり方を工夫すれば可能なんだなと感動を覚えます。
とくに「イニシエーション・ラブ」はすごいなと思いました。

今後も叙述トリックものをぜひ映像化していってほしいものです。