二度目でわかる手放さない覚悟

さらっと必要な部分だけを読むことが多いビジネス書は、じっくり読む小説よりも手放しにくい傾向があるのだそうです。「まだ読んでないところがあるから、念のためとっておこう」となるのですって。
でも、断言します。『念のため』保存するものはたいてい、再読しません。だってどんな本にしろ、次から次へと出版されていくのですよ。もちろん情報もどんどん更新されます。ストーリーなら古いも新しいもあまりありませんが、ビジネス書に必要なデータなんて、過去のものになってしまったら使えないでしょう。だから、よほど気に入っているか役に立つもの以外、再度手に取ることはないに決まっているのです。
かく言う私は、年に何度か書籍の大掃除をしています。読まなくてもとっておくほどの宝物は別として「これは読むかな?」と迷ったものは、思いきって手放しますよ。書棚のペースは有限ですし、欲しかったらまた買えばいいと考えているからです。お金の無駄と感じるかもしれませんが、実際に買うものはまれなので、ただの断捨離とも言えます。逆に言えば、二度目に手に入れた本は、よほど自分が好きなものだということが明らかなので、もう手放さない覚悟ができるでしょう。

四季の変化を感じたい日々

先日出掛けたついでにコンビニに寄りました。今は各季節、そして各コンビニ、いろいろな商品が売り出されていて面白いですね。夏ならひんやり美味しいアイスの新製品、秋は定番マロンのお菓子、冬には肉まんやおでんなどのあたたかいもの、そして春には卒業や入学をイメージする商品があります。もちろんお中元やお歳暮、ハロウィンにクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーなどなど、イベントものも豊富です。
このような移り変わりを見ていますと、日本本来の行事は何だろうと考えたりもします。ちょっと前に、年中行事に関する本を読んだことも関係しているでしょう。残念ながら全部をこなすのは難しいけれど、知識として知りたいなと思って手に取りました。それを見ていると、昔の人は本当に四季を大事にしていたのだなあというのが、とてもよく伝わってきます。そして、手間暇かけて日々を丁寧に生きていたということも、わかりました。
季節の折々、ふと周囲の景色を見やると、気付かぬ間に桜が咲いて散っていたり、紅葉が枯れ葉になっていたりします。もくもくと浮かんでいた入道雲なんて、意識して見たのは何年前かしら。コンビニ商戦で季節を知るのではなく、昔の人のように毎日を大事にしたいと思いました。

見知らぬ誰かに感じる友情

この間友人は初めて、オンラインショップで買った本にレビューをつけたそうです。彼女は「うまく書けるか心配だったけど、その本がとても素晴らしかったから、ぜひ皆に読んでほしくて」と言いました。このような純粋な気持ちで書かれた感想ならば、読者にさぞ好印象を与えるでしょう。
だって私は話を聞いてすぐに、その本が読んでみたくなりましたもの。彼女が思わず初めての行為をしてしまうほど、魅力的な作品ってどんなものでしょう。早速、友人がレビューをつけたサイトで購入し、今は届くのを待っているところです。まだ発送の連絡も来ていないのに、外で車やバイクが止まる音が聞こえる度に、「配達員さんがうちに来たのかもしれない」と、窓を開けて確認してしまいます。せっかちですね。でもそのくらい楽しみだから、しかたありません。
人の視点で語られる感想やおすすめ情報は、他人の感覚を知ることができるので、とても面白いと思います。同じ話を読んでも「感じることってこんなに違うんだ」と思う時もあれば、「私と同じこと考えてる人がいる」と発見する時もあるからです。なかにはぜひお友達になりたいと思うくらい、感覚が似ている人もいるのですよ。そういう時は気持ちが高揚しますね。