『好き』は変わる

先日、我が家に遊びに来た知人の子供が、私の部屋の書棚にかかっているカーテンを開いて、中を覗いていました。埃避けもあるけれど、見られたくないから隠しているのに……。彼はまだひらがなしか読めないので問題はありませんでしたが、もっと大きくなった時のために、本の並べ方も考えないといけませんね。友人には「思春期の子供が、親に秘密を知られた時みたいな顔してたよ」と笑われてしまいました。
世の中にはいろいろな本が出回っていますから、好みによっては、知られたくないものもあるでしょう。それは年齢制限があるかないかの区別によらずです。なんだってそうですよね。自分はいいと思うものが、相手によっては地雷となっている場合も多々あります。
私はよほどのことがない限り、人が好きなものの話は聞くようにしています。もしかしたら、自分は避けていたけれど、その中に楽しみのきっかけがあるかもしれないからです。子供の頃に好きだったトマトが、大人になってから嫌いになった友人のように、嗜好はいつ変わるかわかりませんから、自分からその変化を遠ざけてしまうのは、勿体ないと思っているのです。……ただ、私の書棚にある物は、彼がもう少し大きくなるまでは、やっぱり隠しておきましょう。