書庫は夢のたまもの

活字中毒とはよく言ったものだなあと、最近実感しています。だってそれを公言する友人は、活字ならばなんでもいいという勢いで、欲しがるのですもの。かくいう友人は常に本を持ち歩いてはいますが、それをうっかり道中で読み終えてしまうと、電車の中に置き忘れられている新聞や、フリーペーパーを読み始めていました。それがない時は車内広告に目を向けていたこともありましたね。彼女曰く「読んでいないと落ち着かない」のだそうです。
しかしもちろん、いつもこのような状態なのではありませんよ。当然仕事などには集中しますし、テレビだって見ることがあります。こうした症状が出るのは、あくまで彼女自身が暇だと思っている時限定です。しかし最近は、電子書籍を愛用しているせいで、このように文字を探すことはなくなりました。今読んでいるものが終わってしまったら、ボタンをぽちっと押すだけで、いくらでも本が買えるからです。
まったく、彼女にとっては天国のような時代になったものです。そんな友人は先日、自宅に書庫を作ったそうです。そういえば、学生時代に「そんなに本が好きなら、図書館の隣に住めばいいじゃない」と話したことを思いだしました。懐かしい思い出です。