原作者、ゲスト役者

「妖怪大戦争」という映画の中で、企画者としてストーリーにかなり助力をした宮部みゆきさんが、学校の先生として出演しているんですよね。初めてそのことを聞いたとき、「あの人が宮部さんなんだ!」とびっくりしたような、感動したような不思議な気持ちになりました。自分が作り出していく物語にゲスト出演するのって、一体どんな感覚なんでしょう。宮部さんの場合は、完全自分の原作というわけではありませんでしたが、小説家であれマンガ家であれ、その人物が役者として登場している作品って多いですよね。アニメでも、ゲスト声優として参加しているのが原作者~なんて、よく聞くと思います。もちろん、プロの役者さんではないのですが、「えっ、この人作者さんなの?」とびっくりするくらい上手な人もいて、天が二物も与えたのだな~と感心してしまうことも多いです。いつも自分がつくっている世界の中に、ほんの少し足を踏み入れたような感覚になるのでしょうか。それとも、製作の現場に入って、現実感を味わっているのでしょうか。どちらにしても、観ている方としては、かなり不思議な気持ちと同時に、やっぱりどこかで関わっているんだという嬉しい気持ちもまざっていたりします。